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仏教教室シリーズ⑥ 八正道⑵

これは毎月の満月写経で行う10分仏教勉強講座の内容を保存したものです。生で聞きたい人は写経会にご参加ください。お待ちしています。


今日の写経もお疲れ様でした。

それではお坊さんの本業である仏教を伝えることを始めたいと思います(笑)。


前回は、中道と四諦、そして八正道の正見と正思惟まで学びました。覚えてますか?


中道は極端に楽を求めたり、反対に自分を追い込んでストイックに頑張るというような偏りのない状態を持てることがベストパフォーマンスを発揮する秘訣ですよって、教えで、四諦は、苦集滅道の四つで、この世は苦で思い通りになりません、そして、その原因は煩悩があることですという集、その煩悩は滅することができて、その方法が八正道ですよ。という教え。

そして、八正道は、正見、正しく見る、正思惟、正しく考える、まで学びました。

さて、本日は八正道の続きです。


ところで、八正道に入る前に十善戒のお話をしておきたいのですが、私たち僧侶が出家するときに授かる戒でもあり、私が葬儀を行うときには亡くなられた人に授ける戒でもあり、さらに、日本の道徳の基礎になっている戒でもあります。


不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見の10個の戒です。最初の3つ、不殺生、不偸盗、不邪淫は身の行いの戒めです。次の4つ、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌が口の行いの戒め、最後の3つ、不慳貪、不瞋恚、不邪見は心の戒めです。


このうち、心の戒めの不慳貪、不瞋恚、不邪見は前回、正思惟の中でお話しました三毒の貪瞋痴に符合します。つまり、貪る心、感情のままに怒る心、そして真理に向かうことをしない心です。



そして、今回、3つ目の八正道である”正語”です。

これは正しい言葉を使うという教えです。先ほどの十善戒のなかでは、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌の口の戒めが符合します。


つまり、嘘をつかない、お世辞を言わない、悪口を言わない、二枚舌を使わない、ということです。


どれもが自分だけが得をしたいという心にとらわれたときに使ってしまうものであり、他人を苦しめ、自分を貶める結果となることなのにやってしまうことです。


欲の心から思わずやってしまう誘惑を離れ、有益な言葉、温かい言葉、人を称賛する言葉、本当の言葉を使うことは幸せへの道です。特に口のことはお釈迦様の教えの中でもとっても重要視されています。それほど大切で影響力があるということですね。


続いて、4つ目の八正道、”正業”です。正しい行いをしなさいといことです。

ここでは身体の行いのことをいい、正しい行いというのは、不殺生、不偸盗、不邪淫に符合します。


つまり、無益な殺生はダメです。無益な殺生というのは必要もなく命を奪うことです。遊びやいたずら心で命を奪うことはもちろんですが、戦争も含めて無益な殺生です。では、有益なのはなんなの?と聞きたくなります。これに関しては解釈が歴史の中でも別れるのでしょうが、私は人が自然の中に生きる生き物として、食べる範囲内のものは無益ではないと考えます。でも、人間だけが食べる以上のものを殺生しますので、実に納得のできる戒ですね。


そして、人のものを盗んではいけない。盗むのは物だけでなく、時間や尊厳など目に見えぬものも含めた全てを盗んではならぬ、という教えです。


さらに、人間も種の保存本能のために性欲が与えられていますが、愛のないセックスや倫理的に認められない不倫などを戒めています。

そして、5つ目の八正道が”正命”正しい生活をすることです。”命”というのは生活のことです。

日々の生活において、睡眠をキチンと取らなかったり、身体を考えず食事を食べていたり、時間を守らず生活したり、いわゆる、だらしなく生きていくことは楽で、欲求が満たされるかもしれませんが、身体を壊したり、人との関係を壊したりと自分も周りも不幸せにしてしまいます。

6つ目の八正道は正精進です。

精進とは努力のことです。

正しい方向に努力することが正精進です。

悪いことや人を不幸せにして自分だけが得をするためにする努力は正しい精進ではありません。

例えば、詐欺をするために話術を磨くとか、絶対ダメですね。


はい、時間がすでにオーバーしてますので、今日はここまで。まだ八正道は続きます。




 
 
 

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