火渡り修行 無魔成満!
- 神崎寺
- 5月15日
- 読了時間: 4分
更新日:5月16日

今年も火渡り修行が終わりました。
真勝和尚様が神崎寺に入られた翌年から利根川河川敷に道場を移して、早や17年。いろいろなことがありました。最初のころは勝手もわからず、協力者も少なく、河川敷は全て葦の原っぱ、必要な材料も満足にそろわず、法具もない、苦しい思いもたくさんありました。そんな状態で必死で17年を駆け抜けてきて、現在は多くの信徒の協力を得て、何日も神崎寺に通って一緒に修行してくれる人もいて、和尚様の僧侶仲間(法友というらしい)もたくさん駆けつけてくれて、盛大にして素晴らしい修行ができています。
本当に、多くの神崎寺信徒の皆様、多くのご出仕くださった僧侶の皆様、必要な資材をご提供くださった皆様、河川敷祭として支えてくださった神崎町の役場職員の皆様、近くからも遠くからも火渡り修行に来てくださった多くの皆様、天地宇宙のすべての神仏の加護に心から感謝を申し上げたいです。
特に、本年は後世に火渡り修行が続いていくように願いを込めて、さらに多くの人々が来てくれますように、そして神崎という町の発展に少しながら協力できるように、イベントとしての要素を多く取り入れました。折しも、神崎町の町制70周年という記念の年でもあり、イベントとして行う機会となりました。
これを機に、火渡り修行が神崎町のためにもっともっと貢献できたらよいと思います。できれば神崎河川敷祭よりこうざきリバーサイドフェスティバルがいいと和尚様は言ってますが・・・。
今年は何と朝から開会式がありました。そして、神崎町と利根川の反対側の稲敷市との対抗綱引きトーナメントが県境で行われ、ミニSLで子供が遊び、遊覧船が満席で繁盛して、キッチンカーや屋台が出店して、さらには高校生の軽音部が2校6バンドの演奏をしてくれました。藍染の体験も在庫がすべて出てしまう繁盛ぶりでした。
残念なことに神崎寺火渡り修行の関係者はほとんど楽しむことはできませんが、来場される方が多いのは嬉しい限りです。天気にも恵まれて本当に良き日でした。



さて、火渡りの一行は例年通り神崎寺にて本尊不動明王の御宝前で火渡り修行へ出立のご挨拶をします。

そして町内の練り歩きに出立します。この練り歩きにも意義があります。法螺貝、太鼓、大きな声、錫杖を突く音、全てが魔除けの意味を持ち、神崎町の安全を祈るものなのです。

神崎町の鎮守である神崎神社に参拝します。本来、神仏は同じであり分けて考えられるようになったのは近代のことです。当然に、この地で護摩を焚き、火渡り修行を行うために、当地の神に祈りを奉じます。真言宗醍醐派では神仏両方を供養する法を大切に授かります。

そして河川敷道場に入ります。
道場では作法を修し河川敷を護摩の道場として整えていきます。












そして、火渡りされる人が尽きると火渡り修行は成満となります。
そして片付けを全員が協力して終わらせると、世界で一番美味しいと評判の神崎寺火渡り修行特別麦般若が待っています。和尚様は一番最後まで片付けしてますので、皆が前もって味見しておきます。そして和尚様が来ると全員で「火渡り修行の無魔成満を祝して、かんぱーい!」となり、直会(なおらえ、と読みます、ようするに宴会ですが)をやります。
和尚様はいつも途中で寝てしまいます。でも、幸せな夢を見ることでしょう。
本当に多くの力がたった一つの護摩のために集約されます。素晴らしくないわけがない、なんて良いお寺なのでしょう。この記事を読んだ人で来年は関係者として参加したいと思ったら、ぜひ神崎寺にお詣り下さい。神崎寺はどなたでも御縁をもっていただける皆様のお寺です。いつもお不動様とお大師様がお待ちしております。
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