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執筆者の写真神崎寺

寺子屋 3日目 やりつくしたかな?

さあ!三日目の朝です。

最終日ですが、昨夜、夜更かしをした上級生たちは眠そうです。和尚さんの寝ている横でトランプしたり、お話したりして最後の夜に親睦を深めたようです。和尚さんも一応「早く寝ろ。」と一度は言いますが、こういう社交がとてもとても大切なことを知っています。海外でお仕事をしたことがある和尚さんは日本人の弱点は社交が下手なことだといいます。西洋の人は、パーティーなどがあると、積極的かつ自然に初対面でも社交をします。昨今の子供たちはスマホのせいもあり、人と出会い、人間関係を構築することが苦手です。もともと日本人は内向きな性質の人が多い。だからこそ、ゼロから人間関係を構築する寺子屋での社交を成長にしてほしい。と夢の中で願いながら、和尚さんは寝ているそうです。

最終日の朝は、宿泊所でゆっくりと朝食をとります。後片付けも自分たちでします。

これを見たら、家でもやって欲しいと、母たちは思うでしょう。

お寺に移動して、朝の掃除をします。朝から暑いので短い時間ですが、今日のご縁日にお詣りに来る人が気持ちよくお詣りできるように境内をきれいにします。この気持ちでお掃除できると利他の力が働いて、いいお掃除になります。できたかな?

なれない道具ですが、見よう見まねのように掃いて集めて捨てる、ちゃんとできてます。

短い時間でしたが掃除を終えて、本堂に入ります。水分をとって、のんびりしていると、自然発生する動きがありました。大学生のボランティアOGが周りに集まる女子たちに”読み聞かせ”をしています。彼女はお母さんの影響か、本を読むのが習慣となっていて、その良さを子供たちの伝えていたのです。そこで、高校生ボランティアにも各班に読み聞かせをさせてみました。このデジタル時代に人の生の声による読み聞かせは、なかなかなもので、読み手のほうに学びがあったようです。アナログでないと伝わらないものは、数値や姿にならないものが多いですね。

お寺の絵本を読み聞かせしたのですが、ちょうど終戦記念日を迎える季節なので戦争関係のものの中から読み手の高校生が選びました。読んだあとの感想「読んでいて、ストーリーが恐ろしくて、本当にこれでいいの?と読み手が引き込まれた。」やはりアナログは素晴らしいですね。

11時になり護摩が始まります。事前に護摩木には名前と願い事を書いておきました。

三日間の修行の成果を発揮してお経を唱えます。

お護摩に火が入り、お経にも熱がこもります。暑いけども炎に引き寄せられるように大きな声でお唱えしています。人は集団になると、本当の力を発揮しないものです。でも、まっすぐにお不動様の炎を見つめて、夢中でお経を唱えることができたなら、きっと100%が発揮できます。できたかな?

護摩が終わると、お祓いを受けて、法話を聴きます。

今日は、参拝の信徒さんたちも立ち合いのもと、引き続き寺子屋の終了式を行います。

子供たちへの記念品に加えて、ボランティアの高校生と大学生に御礼を渡します。

第一期生のOG、難関大学の受験を終えて、大学一年生。最初は小学2年生でした。こうやって手伝いに来てくれて、子供たちに影響を与えてくれて、こんな寺子屋になってきたんだなー、といい循環ができようとしている感じがして嬉しかったです。来てくれてありがとー。

そして、3日間を裏で支えてくれた、信徒スタッフの皆さんに全員で御礼を言います。

本当に暑い中、天ぷらは大量、そうめんも大量、ご飯も大量、水分補給は常に、全部を裏でやってくれました。お疲れ様でした。心がなければできないことです。とても徳の高い人たちです。ただ、大人は願ってしまいます。子供たちが善き成長をして、善き人とならんことを、と。これも欲ですが、大欲というものですので、いい欲ですね。

これで令和6年の”夏の寺子屋”は終了です。楽しみが多き寺子屋ですが、学びを含まないものは一つもありません。学び以上に人間関係を持ち帰って欲しい。自分の持っている環境は、それぞれですが、ここの寺子屋の仲間は同じ釜の飯を食った仲間みたいな感じで、心の中で自分を支えるものになってくれたらいいと思う。

寺子屋でなくてもいい、来たいときはくればいい、いっぱい、何度でも、いつでも、神崎寺は君たちを待っているよ、ここは君たちのお寺だよ。




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