寺子屋は仏縁になるか?
- 神崎寺

- 2025年7月17日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年7月18日

暑い夏に、ニュースで「殺人的な暑さですので外出は控えてください。」と言われたら、大人はエアコンの中で過ごさなければいけないような気になります。
ところが、毎年、寺子屋は最高気温を記録するような8月の上旬にやっていますが、子供は元気ですね。
もちろん子供といっても普段の生活によって差がありますが、ほとんどの子は水分を十分にとって、ちゃんと管理していると、しっかり汗をかいて、しっかり元気です。
和尚さんの子供のころは、夏休みは毎日プールに行き真っ黒になるまで泳いで、それでも足りずに川や海に行って遊び、泳いでいたのだそうです。
現在では、事故が発生することを避けるために学校のプールは解放されず、子供だけで自然の中で自由に遊ぶことは難しいようです。様々な環境が変化していく中で失われていく経験は少なくありません。
同じように、仏事や宗教儀礼も大人だけのものとなり冠婚葬祭に子供の姿をみることが少なくなりました。
大人の目線で仏事や宗教儀礼を見て、勝手な判断をして、法事や葬式に子供はいなくても構わないだろうと考えてしまいがちです。なんて浅はかなんでしょう!
意味なく思えても、仏事に足が痛いのを我慢して参加していたことは大人になって先祖を意識することになっていたり、それが種となって日本人が知っているべきことを自然に吸収していたりします。自分の価値判断が子供のポテンシャルを著しく失わせているという事実を大人は認めようとしません。
大切なことを心にもっている人は、同じ時間、同じ場所に行っても得るものの量が違います。道徳や正義の感じ方も違います。そして心に宿す優しさも異なります。
現代において、何か子供に与えられないだろうかと思い始めた寺子屋の活動も既に10年を超えます。
和尚さんを中心に多くの大人たちが子供の喜ぶ顔や頑張る顔を見たくて協力してくれます。いいものになっているか? いつも自問します。
それは大人になっていく子供たちだけが知っている答えですが、縁を大事に考えるお寺は、一度あの子供たちの笑顔をみたらやめられません。

いろいろやってきましたが、和尚さんのコンセプトは、とにかくプログラムでいっぱいにすることです。子供には暇な時間はありません。大人にも暇な時間がありません。

その中で人と出会い、人と協力して、空気に馴染み、その場で生きていく力を養います。和尚さんは出家する前は税理士として外資系会計事務所で活躍していました。
アメリカに移動してカリフォルニアでも働いていました。当たり前ですが、アメリカに行ったときはゼロから人間関係をつくり、仕事で成功をしていかなくてはいけません。
食事は美味しくないし、言葉だって全部が通じ合えるわけではありません。
そんな中で何とか人とうまくやっていく方法として、”頑張る!”はとても大切だといいます。
与えられた仕事を誠実にやる。人と仲良くしたいと自分から働きかける。なかなかしんどかったのがパーティーだったそうです。
仕事の会話は何とかなっても、社交のなかでの自由な会話はかなり難しい。
でも、誘われたものは全て出席したそうです。
ホームパーティーでも、大きなパーティーでも、仲間とポーカーをやるのも全部参加です。そんなことをしていたら、自分なりの環境や人間関係ができていって、いまでも交流する友達ができたのだそうです。
寺子屋も一年に一回のものですから、いつも仲良くしている人間関係に甘えてはいられません。初めて会う人も多いです。
日本人は社交がとても苦手ですし、最近では、若者の多くが社会にでても社交を避ける傾向があるのだそうですが、人は人との御縁でしか成長できないだろうし、御縁が幸せを与えてくれるのだと思います。
確かに、人は人を不幸にもします。でも、幸せにもするのです。嫌なことや不安なこと傷つくことを恐れて家にこもり、パソコンやスマホを相手に時間を過ごしていく先に幸せは待っているのでしょうか。

私たちが本質的に目指しているものとは、”幸せ”そのものではないでしょうか。
お金、学歴、会社、などなど、全ては人生を幸せに生きるための手段であって、目標そのものではないはずです。
子供の世界は狭く、小さくて、まだまだ未熟ですが、小さな経験が将来に自分を切り開いていく種になってくれればうれしい。
そんなことを夢に思いつつ、今年も寺子屋を開校します。
今年は日程の都合で2泊3日ができず、1泊2日の寺子屋になります。
本当は、座学の時間が大切なのですが、時間がとれるかな?などと思いつつ、プログラムを考えています。
外部の宿泊施設を借りたり、お風呂も健康センターに行ったりと設備は足りてませんが、協力してくれる大人の熱い思いや熱い中身はどこにも負けません。
子供の仏縁だと思って参加させてください。







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