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初めての鹿児島団参

執筆者の写真: 神崎寺神崎寺


令和6年の秋、神崎寺は何かと忙しく多くの行事やイベントや事業が同時に進行して、ブログのアップも遅れ気味です。

さて、和尚様が神崎寺に入られたのは平成19年ですが、当時は寺も荒れて、和尚様は修行を求めて、山に行ったり、各地の修行をする寺に行ったり、本山の醍醐寺に行ったり、頼るところのない和尚様は、あまりお金が許されないなかで、何とかご縁がいただけるところには行くようにしていたそうです。そのような努力の中で、八千枚護摩修行と出会い、平成21年に鹿児島報恩寺との御縁がありました。当時は神崎寺の本堂では現在のような護摩を焚くことはできませんでした。天井は低く、激しい炎の護摩に耐えるような御堂ではなかったため、和尚様が伝授を受けた八千枚護摩修行は本当に激しい炎で、そんな護摩を修法することは叶いませんでした。八千枚護摩には多くの資材が必要となり、御堂の改築と併せて数百万円という資金が必要でしたので、神崎寺で八千枚護摩は無理だろうと諦めていました。毎年毎年、鹿児島を訪れ、報恩寺の八千枚護摩に修行を重ねていると、6年が過ぎるころ、何故か、神崎寺の八千枚護摩を実現できるように感じたそうです。信徒の皆さんに勧進をお願いしたところ、多くの方々が協力してくださり、本堂の改築が叶い、平成27年に神崎寺の八千枚護摩修行が実現しました。

(護摩壇天井改修工事の様子)

涙が出るほどの喜びの中で、最初の八千枚護摩を行ったといつも口にしています。以来、10年間にわたり、鹿児島の御縁をいただき、今年も報恩寺の和尚様をはじめ、”チーム八千枚”が11月23日に神崎寺に来てくれました。本当に心強く、その法縁に感謝するばかりです。

そんな鹿児島報恩寺との御縁ですが、今年は八千枚護摩修行のルーツである鹿児島に信徒も行って勉強しよう!ということになり、鹿児島旅行に行ってまいりました。

修行と勉強の旅、とはいえ、楽しみがいっぱいでないと、二度と行きたくない、と言われてしまいますので和尚様はムチは少な目で飴を沢山用意しました。

鹿児島空港から知覧の特攻基地後の平和記念館、指宿の砂蒸し、霧島温泉の素敵なお宿(和尚様はお寺に宿泊ですが)などと素晴らしく楽しい1日目です。

(ここは特攻隊員が特攻前日に食事したという食堂)

(特攻隊員の記録をとどめる平和祈念館へ)

(不時着した特攻機。記念館の中には隊員の最後の手紙などが思いを伝える)


(指宿名物の砂蒸しです。写真は撮れませんが、かなり素晴らしいです。)

(こんな海岸で砂蒸しします)


(初日のお宿は霧島ホテル。かなり良かったです。女子会のようでした。)

(夕ご飯も最高!焼酎のみのみ、なんて素敵な修行の旅でしょう。)


そして、飴が終わればムチがある。いよいよ本番の八千枚護摩修行です。

これは、厳しい!さすが神崎寺八千枚護摩のルーツ。過酷な護摩修行に練行阿闍梨はもちろん、助法のお坊さんたちも気迫を感じます(うちの和尚様も本当にきつそう)。


神崎寺の団参チームも大きな声で真言を唱えます。


午後2時、ようやくの結願を迎えて、張り詰めていた緊張の糸が緩み、御堂の中の空気が変わります。


これはホント!空気が変わります。人の真剣な祈りが作り出す宇宙、和尚さんたちが作り出す宇宙、なんとも表現が難しいですが、誰にでも感じられる目に見えない法界のようなものが、そこにあります。こんな大修行のときは特に感じます。

(うちの和尚様も無茶ぶりのマイクに応えています)

(へとへとの修行を終えてパチリ)


神崎寺の八千枚護摩修行も同じようにお不動様の法界の中にいることが感じられます。そんな修行も終わり、現地の和尚様を交えて、鹿児島地鳥のステーキを食べて語り、薩摩焼酎をすこーしだけ楽しみ(少しだけですよ)最後の夜に花を咲かせようと計画しておりました。ところが、確認もしてあった目的のお店が、なんと!孫の運動会に行ってしまい。本日は緊急臨時休業となってしまいました。孫には勝てませんでした。どーしようと頭を抱えて話し合った結果、コンビニ食材で豪華に部屋飲みすることになり、ウチの和尚さんが片付けで遅れているのに勝手にお部屋でパーティーを始めてしまいました。これが、大盛り上がりで、ホント、楽しかったー。

翌朝は、朝から温泉に入りチェックアウトして、最後の勉強(観光?)に出発。まずは、天孫降臨神籬祭場、向こうに高千穂峰が見えるはずが。見えん。残念ながら、雲がかかり、見えませんでした。


続いて、坂本龍馬の新婚旅行の名所”塩浸し温泉”に少し停車して、鹿児島港に向かいます。とってもシステマチックな鹿児島フェリーに車ごと乗りこみ、桜島にわたります。

これが最高の天気で錦江湾が絶景かな絶景かな!

見てください!桜島に巨大なゴジラが出現してるではありませんか!

フェリーでくつろぎのひととき。かなり気持ちいいです。

桜島は、ただ、このために来ました。桜島の雄大な姿を見せたい。との和尚様の心遣いです。

アッという間に、帰りのフェリーです。

和尚様は、いつも気が利いているのです。今日は異常なくらい暑い。そんなに時間はないけど天文館通りに寄り道して、今や有名になった、贅沢なかき氷、”しろくま”の元祖、”天文館むじゃき”に。

皆で、シェアして”しろくま”を天文館通りで”立ち食い”しました。食べ歩き?

そして鹿児島空港から羽田に飛び、無事に帰ってまいりました。

本当に、楽しくも勉強になり、観光の要素もばっちりで、目的もハッキリしているのでお詣りの旅行は充実度が違います。今回は特に一台の車に乗れる人数限定でしたので小回りが利いて本当に楽しかった。全員が、「また行きたーい!」を連発しています。企画や手配をしてくれた和尚様事務長様ありがとう。そして、長い行程を運転してくれた和尚様ありがとう。

和尚様のお詣りは、とても楽しい。いろいろと普通の旅行では経験できないものがある。一度来ればきっとわかるので、参加して欲しい。早い者勝ちののときもありますので、お早めに申し込みを。

今回のこの旅は、きっと神崎寺の八千枚護摩修行に活きてくるはず。たぶん。

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