今を遡ること10年前、神崎寺住職の真勝和尚は護摩を焚きながら歓喜の涙を流していた。
そう、10年前に神崎寺では初めての焼八千枚不動護摩修行が執行された。

それは、ほとんど廃寺となりかけた神崎寺に入った真勝和尚が祈祷寺として神崎寺を復興させていくために、いつかは八千枚護摩修行を神崎寺の本堂で行い、誰もが最高の祈祷寺だと認め、そして誰もが法縁を求めて来山する寺となる、その根拠とも言える修行であると位置づけて、6年もの修行と願望を持ち続けて実現した修行であった。

和尚にその10年前の護摩において感じたものは何かと問えば、「この修行の道場を作るために寄進してくれた信徒、この修行が何かもわからないのに、信じて、無条件に協力してくれている信徒たちに感謝する気持ちに他ならない。」と言う。それから10年、真勝和尚の気持ちは変わらず、修行の根本には、修行をさせてくれている信徒たちへの感謝しかない。一年、そしてまた一年を重ねて、中には、コロナ禍で十分に人が集まれない中での八千枚護摩修行もあったなかで、ようやく10回目の八千枚不動護摩修行となった。

今年は、10月に信徒ともに鹿児島の八千枚修行を学びにいった。鹿児島法恩寺の八千枚チームが全員で神崎寺の八千枚護摩修行に来てくれることとなった、さらに真勝和尚の法友や後輩も初めて修行に加わり、今までにない豪華な修行チームとなった。
人の縁が整った。道場の準備も整った。練行師である真勝阿闍梨の前行も整った。当日の天気も快晴。すべて整ったところで午前6時の集会を迎えた。

そして、大日山の鎮守である稲荷大明神に参拝をする。今年は天気に恵まれたため御神木の下でも明るく感じる。

鎮守の法楽を終えると、本堂に入道となる。
そして、護摩法要となる。
内容は、ぜひ、動画で見て欲しいのでリンクをどうぞ!
ついでに、チャンネル登録などもしてくださいね。


留言